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よみがえれ昆虫の楽園、地元農家とフェリス女大が「ビオトープ」をつくり環境改善へ奮闘続く/横浜

(神奈川新聞 2011/05/15)
http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1105150015/

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よみがえれ昆虫の楽園、地元農家とフェリス女大が「ビオトープ」をつくり環境改善へ奮闘続く/横浜_a0204701_1247394.jpg 横浜市泉区の農家が、同区のフェリス女学院大学緑園キャンパスの学生とともに、水辺の生き物の生息空間である「ビオトープ」づくりに励んでいる。活動は昨年1月にスタート。約100メートルのせせらぎを、野生の昆虫64 件たちの楽園にしようと、投棄されたごみの片付けや水質の改善などに奮闘している。

 「昔は昆虫のほかにも、ドジョウやエビ、カニなんかもたくさんいてね。豊かな自然がこの辺りにはあったんだ」。昭和30年代。そんな光景があちこちにあった。同区の農家、美濃口俊雄さん(63)は幼いころの記憶を語る。

 原風景を取り戻そう。美濃口さんのビオトープづくりは、2年ほど前に学生の農業体験を通じ、同大国際交流学部専任講師の高雄綾子さんと知り合ったのが発端だった。

 「生物多様性」をテーマに研究を行う高雄さんに、「子どもが自然を体験できる場をつくりたい。学生さんの勉強にもなるのではないか」と、美濃口さんが活動を呼び掛けた。

 ビオトープの場は、美濃口さんが所有する農地の裏を流れている小川を利用。昨年1月、不法投棄されたごみの撤去に取り掛かり、水質改善にも乗り出した。

 水生昆虫64 件を集めるには水量が不十分だったため、近くを流れる川の本流から水を呼び込もうとしたが、汚水が流れ込み、あえなく中断。浄化作用が期待できる砂利を入れてみたり、水路の流れを変えたりと、試行錯誤の連続だった。

 「古タイヤやポリ袋がたくさんあった。片付けても片付けても捨てる人がいる」。人の目が届かない林の中ではいまだ、夜間に不法投棄する人が後を絶たない。水質の改善もなかなか進まず、「どれだけの生物が生きているか不安だった」と美濃口さん。それでも学生と昨夏に行った生息調査で、13匹のホタルを確認した。

 ホタルの生態などについて調べる市民団体「横浜ほたるの会」によると、市内の生息地は25年前の90カ所から半減し、生息数も5分の1程度まで減少。中でも泉区は昭和30年代以降、河川整備や耕地整理が進み、幼虫が育まれる土手はコンクリート護岸に変わった。すみかが失われていくことで、個体数は顕著に減った。

 活動に参加してきた同大学の志村美冴さん(21)は「小川は生物の多様性を考える上で、とても大切な場所。水質汚染やごみ問題は、私たちが作業して終わりではない。守るためにはどうしたらよいのか考えていきたい」と話す。美濃口さんは「手つかずの自然を残した、この小川で、たくさんの虫たちを学生たちに見せてあげたい」。今後も活動を続けていくつもりだ。


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期待してます!(by parnassus7)
by parnassus7 | 2011-05-15 12:46 | バラエティ
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