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オオルリシジミの自然発生確認 安曇野の保護区域

(信濃毎日新聞 2011/06/01)
http://www.shinmai.co.jp/news/20110601/KT110531FTI090032000.html

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国内では九州・阿蘇山系と長野県内だけに分布する絶滅危惧種のチョウ「オオルリシジミ」の保護、繁殖に取り組む安曇野オオルリシジミ保護対策会議は31日、安曇野市内に設けた保護区域でオオルリシジミが自然発生した、と明らかにした。人工飼育して周辺に放したサナギからみて、子の世代に当たるチョウが飛んでいるという。天敵となるメアカタマゴバチを野焼きで駆除した成果で、自然状態で卵からサナギになる確率が飛躍的に向上したという。

 保護区域は同市の国営公園内にあり、同市内で既に知られているオオルリシジミ生息地の近く。オオルリシジミの幼虫の食草クララが自生しており、これまで春に人工飼育したサナギを放し、翌春自然発生させようと試みてきたが、サナギになる前にほぼ死滅していたという。

 信大農学部(上伊那郡南箕輪村)の中村寛志教授(昆虫生態学)に調査を依頼した結果、最大の原因はオオルリシジミの卵に寄生する体長0・5ミリほどのメアカタマゴバチと分かった。野焼きが有効と分かったため、2009年春から試験実施。今春の自然発生に結び付いた。現在は、昨夏から土中で眠っていたサナギから羽化した数十匹が飛んでいる。

 同会議によると、今回の保護区域はかつてオオルリシジミが生息していた場所で、野焼きや草刈りで里山の環境を取り戻したことが再び発生した理由とみている。同会議代表の那須野雅好さん(51)は「保護区域だけでなく、里山の保全も進めることが大切ではないか」と話している。

 県内で知られているオオルリシジミの生息地は、安曇野市と東御市、飯山市の3カ所。

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やりましたね!いよいよ安曇野の保護地でも自然発生です。メアカタマゴバチ、ノー!!野焼きバンザイ!
ダイオキシンなんて言ってないで、どんどんやるべき。それが里山と人との長いつきあいの形だったのだから(by parnassus7)
by parnassus7 | 2011-06-01 21:14 | シジミチョウ科
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